街コンのイメージだったリンクバルの今後の事業展開が気になる

街コンのイメージだったリンクバルの今後の事業が気になる

#マサヤの決算メモ 初の記事。今回は株式会社リンクバル(以下、リンクバル)を紹介したいと思います。

リンクバルといえば、街コンイベントの火付け役ともいえる企業。個人的には「街コン」というワードはあまり聞かなくなりましたが、秋田にいた当時(2013〜15年くらい)はまだ地方ではブームだったかなと振り返えるくらいには記憶しています。

以下はGoogleトレンドの街コンと相席屋の比較。2012〜2013年がピークといったところでしょうか。

リンクバルを選んだ理由

理由は2点。

1点目は秋田にいた当時に街コン関係のイベントスタッフをしていたことがあるからです。地方のアルバイトで単発で日当がもらえて、いろんな人と飲食店を知れる機会だったので、これは良いなと思い、応募しました。

イベント主催者の方(東京にある会社)といろいろ話している中で、確かに稼げるサービスになっているなと感じていました。

稼げるというのは、主催者側ではなく、イベント情報を掲載するプラットフォーム側。つまり街コンジャパンなどのポータルサイトです。

主催者側はイベント情報掲載のために、ポータルサイト側に○万円などを払う必要がありましたが、掲載しないと集客できないため、必要コストという認識をされていました。

ポータルサイト側で圧倒的な集客力をつけていれば、あまりコストを掛けずに主催者側が自動的に集まり売上が出せる。当時はインターネットも全然知らない田舎学生で、これは凄いな〜と思っていただけでしたが。

その街コン事業でマザーズ上場をしたリンクバルは記事にしておきたいなと思い、1本目として書いています。

2点目はマッチングアプリなどのオンライン恋活・婚活市場の拡大です。

街コンのイメージだったリンクバルの今後の事業が気になる

引用元:https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=22697
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上記の画像はサイバーエージェントグループである株式会社マッチングエージェントがまとめたオンライン恋活・婚活マッチングサービス市場規模予測です。

恋活・婚活はほぼ男性側が支払うと思うので、以下の人数くらいが課金するようになるという市場感ですかね。

約1,000億円/(課金額4,000円×12ヶ月)=約208万人
※上記の計算式は凄いざっくりしているので、あくまでも参考数値です。複数アプリに課金する人や平均課金額でも結構変わると思います。

街コンでは男性側は5,000円以上は参加費でかかっていると思うのですが、参加している人はこのマッチングサービス市場に流れている、もしくは重複していると思うので、このマーケットはちょっともう少し深くみたいなと興味が出たので、記事にしたいと思いました。

2019年1月期までの決算など

ここからはリンクバルの決算説明資料や数字を見ていきます。※1

リンクバルのビジネスモデルは以下です。

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街コンジャパンの運営が主力事業ですが、その他にマッチングアプリのCoupLink、恋愛メディアのKOIGAKUからの相互集客でさらにユーザー数を拡大するべく、各事業を進めています。

主力事業のユーザー数を増やすことで、イベント開催企業の掲載数を増やせるのはある程度イメージできますね。

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上記画像のように、順調にイベント参加者数・掲載数は増加。

また、自社で主催するイベント数を減らしていき、他社のイベントの掲載数を増やす施策に注力しているため、他社イベント売上の比率も上がっています。

街コンのイメージだったリンクバルの今後の事業が気になる 街コンのイメージだったリンクバルの今後の事業が気になる

2012年から2018年まで売上高は右肩上がり。営業利益率は2018年通期で約26%となっています。※2

順調に成長しているリンクバルですが、東証一部への変更準備も進めているとのこと。東証の市場再編も検討されているので、変更後でどうなるかは不明ですが。※3

これから注目したい2つのポイント

コト消費マーケットへの事業拡大

街コンから成長してきたリンクバルですが、今後の事業成長としてコト消費をターゲットにしています。

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ざっくりコト消費は体験ということといえますが、アーティストのライブや野球、サッカー観戦、各地域の旅行などがイメージされるのではないでしょうか。

街コンといえば飲み会という場で気軽な出会いという印象ですが、飲み会以外のコトのカテゴリーを拡大していくことで、さらにイベントを掲載する企業も増えるということでしょう。

こう考えるとタップルなどのマッチングアプリにもすでに趣味や興味でつながれるコミュニティ機能もあるので、このマーケットを狙っていくのは当然とも言えますし、まだまだシェアを狙える領域の一つでありますね。

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ただ、マクロでみれば、日本は人口減少なので、ターゲットとしている市場が縮小していくのは避けれません。中長期目標では海外への事業展開も見据えているようなので、どのタイミングでどの国から参入していくのかは注目したいです。

M&Aも増える?

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リンクバルは、2018年12月にカップル専用アプリ Pairyを譲受しています。※4

マッチングアプリや恋愛、婚活市場には数多くのサービスがあるので、大きなM&Aはなさそうですが、こうしたサービスを買収していくのはありそうだなと思っています。

あとプレスリリースのコメントでもあったのですが、出会いから交際後までをトータルサポートできるような体制づくりという意味では、結婚式や不動産仲介などいろいろな展開もできそうです。

まとめ

街コンのトレンドで一気に上場まで駆け上がったリンクバルでしたが、今後はマッチングアプリとユーザー層もさらに被ってくると思われるので、自社のマッチングアプリであるCoupLinkの成長が重要と言えそうです。

街コンというワードはすっかり聞かなくなりましたが、マッチングアプリや恋愛、婚活市場に加えてコト消費というマーケットでどこまで成長していくかは注目していきたいと思います。


※1:2019年9月期 第1四半期決算補足説明資料
※2:リンクバルの業績推移
※3:株式の立会外分売終了に関するお知らせ
※4:リンクバル、カップル専用アプリ「Pairy」を譲り受け。出会いから交際後まで一貫したサポート体制を構築

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ABOUTこの記事をかいた人

マサヤ

1992年生まれ、能代市出身。秋田県立大学 経営システム工学科卒、同大学院 経営システム工学専攻 中退。
2016年に同大学院を休学し、上京。複数のIT系スタートアップ企業でのインターンを経て、株式会社CAMPFIREでマーケティング担当を務める。
その後、株式会社クラウドポートに入社。貸付ファンドのオンライマーケット「Funds」のマーケティングに従事。
2018年7月には秋田でつながるキッカケを作り続ける「Ame Project」を開始。東京圏で秋田の若い世代をつなげるネットワークづくりに奔走中。