【2017年版】クラウドファンディング業界の各事業者が発表した資金調達情報まとめ

【2017年版】クラウドファンディング業界の各事業者が発表した資金調達情報まとめ

クラウドファンディングの市場規模は年々成長していますが、クラウドファンディング事業者はスタートアップ・ベンチャー企業が多いため、VCやCVCといった外部からの資金調達も多いです。
今回はクラウドファンディング事業者の中で、2017年に資金調達を発表した企業をまとめて紹介します。

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購入型クラウドファンディング事業者の資金調達

CAMPFIRE

【2017年版】クラウドファンディング業界の各事業者が発表した資金調達情報まとめ
引用:公式サイトより(2017年12月時点)

購入型クラウドファンディングサイトを運営する株式会社CAMPFIREは2017年に3回の資金調達を発表しています。1回目は2017年1月に発表、第三者割当増資を実施して、総額3億3,000万円の資金調達を完了しました。

引受先は以下のとおりです。※1

  • D4V1号投資事業有限責任組合
  • GMOインターネット株式会社
  • SMBCベンチャーキャピタル株式会社
  • East Ventures
  • 株式会社iSGSインベストメントワークス
  • 株式会社サンエイト インベストメント
  • 株式会社セプテーニ・ホールディングス
  • 株式会社ディー・エヌ・エー
  • 株式会社フリークアウト・ホールディングス
  • 谷家衛氏(個人投資家)ほか、個人投資家2名

2回目は2017年6月に発表され、第三者割当増資を実施して、その総額は6億円でした。
引受先は以下のとおりです。※2

  • ジャフコSV5共有投資事業有限責任組合
  • ジャフコSV5スター投資事業有限責任組合
  • Fin Techビジネスイノベーション投資事業有限責任組合

3回目は2017年10月で、株式会社マネーフォワードとの資本業務提携が発表されました。金額は非公開となっています。※3

株式会社マクアケ:Makuake

引用:公式サイトより(2017年12月時点)

株式会社サイバーエージェントの子会社である株式会社マクアケは、2017年に2回の資金調達を発表しています。

2017年8月に、プロサッカー選手の本田圭佑氏が手がける個人ファンド「KSK Angel Fund」からの資金調達を発表しました。また2017年10月には歌舞伎役者の市川海老蔵氏からの出資を受けています。※4、5

どちらも金額は非公開となっています。

融資、ファンド投資クラウドファンディング事業者の資金調達

ネクストシフト

引用:公式サイトより(2017年12月時点)

「社会的インパクト投資会社」を目指すネクストシフト株式会社は、2017年5月に第三者割当増資により、総額1億円の資金調達を実施しています。第二種金融商品取引業登録などの手続きを進め、数ヶ月以内での営業開始を目指しています。

引受先は以下のとおりです。※6

  • 株式会社鳥取銀行
  • とっとり地方創生ファンド投資事業有限責任組合
  • 株式会社山陰放送
  • 谷家衛氏他、合計7名

LIFULL Social Funding

引用:公式サイトより(2017年12月時点)

寄付型クラウドファンディングサイト「JAPAN GIVING」を運営する株式会社LIFULL Social Fundingは、2017年10月に株式会社マネーフォワードと資本業務提携を実施しました。

不動産特化型クラウドファンディングへの参入を進めているとのことです。なお金額は非公開です。※7

クラウドリアルティ

引用:公式サイトより(2017年12月時点)

2015年、2016年と資金調達を実施していたクラウドリアルティですが、2017年も第三者割当増資による資金調達を行いました。2017年11月に発表した資金調達の総額は3.5億円で、引受先は以下のとおりです。※8

  • FinTechビジネスイノベーション投資事業有限責任組合(2016年に続いて追加出資)
  • 株式会社三菱東京UFJ銀行
  • 三菱UFJキャピタル6号投資事業有限責任組合
  • カブドットコム証券株式会社

クラウドクレジット

引用:公式サイトより(2017年12月時点)

世界中の案件を掲載する株式会社クラウドクレジットは、2017年12月に第三者割当増資を行い、総額4億円の資金調達を実施しました。またこのリリースでは、電通グループとのパートナー提携をすることが発表されています。

引受先は、フェムトグロースファンド2.0投資事業有限責任組合で、前回に引き続き追加出資となっています。※9

株式投資型クラウドファンディング事業者の資金調達

日本クラウドキャピタル株式会社:FUNDINNO

引用:公式サイトより(2017年12月時点)

国内初の株式投資型クラウドファンディングサイト「FUNDINNO」を運営する日本クラウドキャピタル株式会社は、2017年に2回の資金調達を発表しています。

1回目は2017年2月に、企業間取引向けの決済サービス「Paid」を運営する株式会社ラクーン他、2社の合計3社より第三者割当増資を実施しました。金額は非公開となっています。※10

2回目は2017年7月で、第三者割当増資により、総額1億1,580万100円の資金調達を実施しました。

引受先は西武しんきんキャピタル企業投資3号投資事業有限責任組合他、2つの事業会社とエンジェル投資家としています。※11

エメラダ株式会社:エメラダ・エクイティ

国内3番目の株式投資型クラウドファンディング「エメラダ・エクイティ」がスタート
引用:公式サイトより(2017年12月時点)

エメラダ株式会社は2017年4月に第三者割当増資を行い、総額2億円の資金調達を実施しました。株式投資型クラウドファンディングサイトを準備中としており、それらの費用に充てられます。(2017年11月よりサービスは公開しています)

引受先はD4V1号投資事業有限責任組合他、大手金融機関と個人投資家としています。※12

その他:買収や上場など

ロードスターキャピタル株式会社:OwnersBook

引用:公式サイトより(2017年12月時点)

不動産特化型クラウドファンディングサイト「OwnersBook」を運営するロードスターキャピタル株式会社は、2017年9月にマザーズ市場へ上場しました。2012年3月の会社設立から5年半での上場となります。※13

マザーズ上場時の公開価格であった1,820円を37.3%上回る2,501円の初値を付けました。公開株式数は126万5,000株となっています。※14

(旧)AIP証券株式会社:スマートエクイティ

【2017年版】クラウドファンディング業界の各事業者が発表した資金調達情報まとめ
引用:公式サイトより(2017年12月時点)

スマートエクイティを運営する(旧)AIP証券株式会社は、2017年10月にSAMURAI&J PARTNERS株式会社による完全子会社化が発表されました。

(旧)AIP証券株式の譲渡価格は4億3,300万円となっています。(2017年11月に(旧)AIP証券株式会社は、SAMURAI証券株式会社に名称変更されています。)

まとめ

2017年のクラウドファンディング事業者の資金調達状況をまとめて紹介してきました。

購入型クラウドファンディング事業者はすでに大手企業の運営であったりすることも多いので、あまり事業者が資金調達をすることはもうないかもしれませんね。

融資型、ファンド投資型、株式投資型、不動産特化型クラウドファンディング事業者はこれからさらに成長する市場でもあるため、2018年以降も資金調達の発表が出てくるのではないでしょうか。

参入事業者が増えることで、クラウドファンディング市場がさらに盛り上がることに期待したいですね。


※1:CAMPFIRE、総額3億3000万円の第三者割当増資を実施。レンディング事業参入と人工知能(AI)の研究開発へ
※2:株式会社CAMPFIREが、6億円の第三者割当増資を実施。資金調達累計額は10億円超に
※3:株式会社CAMPFIRE、マネーフォワードとの資本業務提携を実施〜国内におけるクラウドファンディング市場の拡大を推進〜
※4:「KSK Angel Fund」による株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングへの出資について
※5:市川海老蔵氏による株式会社マクアケへの出資について
※6:​第三者割当増資により、約1億円の資金調達を実施しました。
※7:資本業務提携のお知らせ
※8:SBI FinTechファンド、三菱東京UFJ銀行、三菱UFJキャピタル、 カブドットコム証券から総額3.5億円調達
※9:資金調達の実施並びに 電通グループとのパートナー提携の開始のお知らせ
※10:日本初の株式投資型クラウドファンディングを手がける日本クラウドキャピタル、東証一部上場の株式会社ラクーン他2社と資本提携 第三者割当増資を実施
※11:日本初の株式投資型クラウドファンディングを手がける日本クラウドキャピタル、第三者割当増資で総額1億1,580万100円の資金調達を実施
※12:エメラダが2億円のシード・ラウンドを実施
※13:東京証券取引所マザーズ市場への上場に関するお知らせ
※14:IPO=ロードスターキャピタルの初値は2501円、公開価格を37.3%上回る
※15:AIP 証券株式会社の株式取得(完全子会社化)に関するお知らせ

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